2007年 08月 02日
停電の夜に。 |
我が家のテレビの調子が悪い。
画面に映るものが長体をかけた感じにびよーん、となったり
赤っぽくなったり不安定である。
そろそろ寿命かもしれない。
家人は「次のテレビはどうするどうする」と騒いでいるが
私はさほど気にならない。
「停電の夜に」を読んでいる。
ピュリッツァー章を受賞したインド系の作家の作品。
とても評判がよく、存在を知ってはいたのだが、
翻訳本というものがあまり得意ではないため読まずにいた。
先日、図書館でふと手に取った。
読み始めたらとまらない。
読んでよかった。
読まなかったら後悔していた。
美しく、繊細で、
その文章はまるで海や空といった大自然のように切なく優しい。
波のように余韻が心に残る。
短編小説が集まっていて、どれも素晴らしいのだが、
やはり「停電の夜に」がぐっとくる。
電気点検のために定期的に停電になる家の夫婦の話。
停電になる1時間に、それぞれの秘密を話す。
笑ってしまうささいなことから、涙が流れる悲しいことまで。
闇は静寂の中で
人を自由に、不安に、そして素直に、大胆にさせる。
やっぱりテレビレスの生活も
時にはいいのかもしれない。
「停電の夜に」
著者/ジュンバ・ラヒリ
新潮社
画面に映るものが長体をかけた感じにびよーん、となったり
赤っぽくなったり不安定である。
そろそろ寿命かもしれない。
家人は「次のテレビはどうするどうする」と騒いでいるが
私はさほど気にならない。
「停電の夜に」を読んでいる。
ピュリッツァー章を受賞したインド系の作家の作品。
とても評判がよく、存在を知ってはいたのだが、
翻訳本というものがあまり得意ではないため読まずにいた。
先日、図書館でふと手に取った。
読み始めたらとまらない。
読んでよかった。
読まなかったら後悔していた。
美しく、繊細で、
その文章はまるで海や空といった大自然のように切なく優しい。
波のように余韻が心に残る。
短編小説が集まっていて、どれも素晴らしいのだが、
やはり「停電の夜に」がぐっとくる。
電気点検のために定期的に停電になる家の夫婦の話。
停電になる1時間に、それぞれの秘密を話す。
笑ってしまうささいなことから、涙が流れる悲しいことまで。
闇は静寂の中で
人を自由に、不安に、そして素直に、大胆にさせる。
やっぱりテレビレスの生活も
時にはいいのかもしれない。
「停電の夜に」
著者/ジュンバ・ラヒリ
新潮社
by kero-kerocco
| 2007-08-02 20:50
| 本、音楽、アート