2007年 09月 30日
貴族の品格。 |
小澤ヴェラという人を知っていますか?
昔はファッションモデル、
今は世界を魅了し続ける指揮者・小澤征爾夫人。
雑誌で彼女の特集を読んだとき、
彼女のお母さん・入江麻木に興味を抱いた。
なんでも、ロシア貴族の血をひく人と結婚し、
さまざまな苦労を乗り越え、
人間的にとても魅力的な人だそうだ。
先日、図書館でその人・入江麻木の著書を見つけることができた。
女の人が美しくあるための示唆に富んだ
義理母とのエピソードがいっぱいの本である。
その義理母は貴族の出身ということもあり、
しつけに対してとてもとても厳しい人だったそうだ。
「座るときは足を組むか、きちんと膝をつけて座りなさい」とか
「あなたが一生心がけなくてはならないことは、
どういうふうに自分を保つかということ。
顔が美しいとか姿がいいということじゃなく、
あの人はなんて魅力的なんでしょう、と言われるようになることよ」とか
「黒は誰にでも似合うっていうけれど、それはうそよ」とか。
年から年中小言をいわれたそうだ。
しかし、そのおかげか、
彼女はとてもとても魅力的な女性となり、
娘のヴェラはもちろん、
孫である征良にも大変尊敬される女性であったという。
私が好きな言葉がある。
「二十歳よりも三十歳、四十歳よりも五十歳と
人生には季節季節に花があるように
その年ごとの喜びがあるものなのよ」
「また歳をひとつとってしまった~」と
誕生日に思わず嘆きたくなる私にとって、
とても興味深く、そして心に染み入る言葉。
それにしても、本全体から
貴族という血に流れたプライドと凛とした美しさが
強く伝わってくる。
そういえば、仕事でパリに出かけたとき、
ファッション界で有名な女性、カルラ・ソッツァーニを見た。
遠めからだったのだが、
その佇まいは美しく、凛として、
そしてたおやかでやわらかい空気に包まれていた。
そう、彼女もイタリアの貴族出身。
貴族という世界は私にとって無縁だが、
同じ女性として、歳の重ね方はとても勉強になる。
血は変えることはできないけれど、
どんな人でも、志を持つことはできる。
そんなふうに思うのだ。
「バーブシカの宝石」
入江麻木
講談社
昔はファッションモデル、
今は世界を魅了し続ける指揮者・小澤征爾夫人。
雑誌で彼女の特集を読んだとき、
彼女のお母さん・入江麻木に興味を抱いた。
なんでも、ロシア貴族の血をひく人と結婚し、
さまざまな苦労を乗り越え、
人間的にとても魅力的な人だそうだ。
先日、図書館でその人・入江麻木の著書を見つけることができた。
女の人が美しくあるための示唆に富んだ
義理母とのエピソードがいっぱいの本である。
その義理母は貴族の出身ということもあり、
しつけに対してとてもとても厳しい人だったそうだ。
「座るときは足を組むか、きちんと膝をつけて座りなさい」とか
「あなたが一生心がけなくてはならないことは、
どういうふうに自分を保つかということ。
顔が美しいとか姿がいいということじゃなく、
あの人はなんて魅力的なんでしょう、と言われるようになることよ」とか
「黒は誰にでも似合うっていうけれど、それはうそよ」とか。
年から年中小言をいわれたそうだ。
しかし、そのおかげか、
彼女はとてもとても魅力的な女性となり、
娘のヴェラはもちろん、
孫である征良にも大変尊敬される女性であったという。
私が好きな言葉がある。
「二十歳よりも三十歳、四十歳よりも五十歳と
人生には季節季節に花があるように
その年ごとの喜びがあるものなのよ」
「また歳をひとつとってしまった~」と
誕生日に思わず嘆きたくなる私にとって、
とても興味深く、そして心に染み入る言葉。
それにしても、本全体から
貴族という血に流れたプライドと凛とした美しさが
強く伝わってくる。
そういえば、仕事でパリに出かけたとき、
ファッション界で有名な女性、カルラ・ソッツァーニを見た。
遠めからだったのだが、
その佇まいは美しく、凛として、
そしてたおやかでやわらかい空気に包まれていた。
そう、彼女もイタリアの貴族出身。
貴族という世界は私にとって無縁だが、
同じ女性として、歳の重ね方はとても勉強になる。
血は変えることはできないけれど、
どんな人でも、志を持つことはできる。
そんなふうに思うのだ。
「バーブシカの宝石」
入江麻木
講談社
by kero-kerocco
| 2007-09-30 21:37
| 美しくなるべし