2010年 03月 28日
「おばちゃん」の免疫。 |
お弁当を持って山に桜を見に行ってきた。
部分的に咲いている箇所もあるがまだ満開には遠い。
来週末が見頃かしら。
この山がある町は先日あるニュースでたちまち全国区となった。
発表された「全国の地価」。
この町は、土地の価格があがっている全国でも数少ない場所。
何やら子供の医療費が無料らしい。
確かに企業の工場や研究所、大きな医療施設などが進出しており
町の経済が潤っている。
実は私が暮らす町とお隣さん。
近くてもずいぶん違うものである。
さて、桜を愛で散歩をしたあと、
見晴らしのよいベンチでお休み。
すると隣の家族のちびっこがひとり、私のほうに寄ってきた。
まだおしゃべりもできないくらいの小さな男の子。
すると、隣の家族から声が聞こえた。
「おばちゃん、こんにちは」
…。
おばちゃん、おばちゃん?
私のことか。
どうやら、その子供のおばあちゃんにあたる人が
私に向かって子供のかわりにあいさつをしたのだ。
あまりに驚き、無言になってしまった。笑顔すら忘れた。
我が家には子供がいないので
まず、日頃「おばちゃん」と呼ばれることがない。
仕事でも決してない。
つまり免疫がないのだ。
ショックでうなだれていたら、
家人が「まぁまぁ、年齢的には間違いないんだから」と
肩をたたき失笑していた。
確かにそうなんだが。
ふと思う。
これがフランスだったらきっと「ボンジュール、マダム」とかなんだろうなぁ。
「マダム」はいい響きだなぁ。しかし「おばちゃん」って。
私、心入れ替えました。
「休みの日のだらりとした恰好には気をつけよう」
「おばちゃん」と言われたのは私のせいなのだ。
なんだか桜の花が目に沁みた花見となった。
by kero-kerocco
| 2010-03-28 16:17
| 散歩をしよう