2007年 07月 07日
陰影礼賛。 |
ヨーロッパとアメリカの文化、
どちらが親しみやすいかと聞かれたら、
間違いなくヨーロッパ文化と答える。
その理由がなぜかは、自分でもよくわからなかった。
滞在したホテルはアメリカンなホテルだったが、
部屋に入ると「モディリアーニ」の絵が飾られていた。
瞳のない、そしてどこか寂しげなあの表情。
絵にはどこか陰があり、アンニュイでそして独特の色気がある。
窓を開けて外を見る。
100年以上も前のどっしりとした建物が立ち並び、
小さな窓からは、オレンジ色の明かりが少し見える。
「あ、これだ」と思う。
日本にも「陰影礼賛」という言葉があるように、
どこか陰のある美、隠す美というものが存在する。
障子、行灯、漆、着物などなど。
日本で生まれ育ち、日本しか知らない自分にとって
共通するものを持つ文化を自然と感じ取っていたのかもしれない。
自分の感性の理由がちょっぴりわかった。
曇りがちな街なかを歩く。
街にはさまざまな人がいる。
昼間からお酒を飲んでいる赤ら顔のおじさん、
ストールを首に巻き、無造作に髪を束ねた若い女性、
美味しそうなパンを口に頬張りながら足早に歩く初老の男性。
そんな人々からも色気を感じとる。
そして、やっぱり嬉しくなる。
*アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Modigliani, 1884年7月12日 - 1920年1月24日)20世紀初頭に活動した画家・彫刻家。
イタリア出身だが、渡仏し、おもにパリで制作活動を行った。
貧困と持病の肺結核に苦しみ、大量の飲酒、薬物依存などの不摂生の末、36歳で没した。彼の二人目の子を妊娠していた妻のジャンヌもアメデオの死の2日後、後を追って自殺。
どちらが親しみやすいかと聞かれたら、
間違いなくヨーロッパ文化と答える。
その理由がなぜかは、自分でもよくわからなかった。
滞在したホテルはアメリカンなホテルだったが、
部屋に入ると「モディリアーニ」の絵が飾られていた。
瞳のない、そしてどこか寂しげなあの表情。
絵にはどこか陰があり、アンニュイでそして独特の色気がある。
窓を開けて外を見る。
100年以上も前のどっしりとした建物が立ち並び、
小さな窓からは、オレンジ色の明かりが少し見える。
「あ、これだ」と思う。
日本にも「陰影礼賛」という言葉があるように、
どこか陰のある美、隠す美というものが存在する。
障子、行灯、漆、着物などなど。
日本で生まれ育ち、日本しか知らない自分にとって
共通するものを持つ文化を自然と感じ取っていたのかもしれない。
自分の感性の理由がちょっぴりわかった。
曇りがちな街なかを歩く。
街にはさまざまな人がいる。
昼間からお酒を飲んでいる赤ら顔のおじさん、
ストールを首に巻き、無造作に髪を束ねた若い女性、
美味しそうなパンを口に頬張りながら足早に歩く初老の男性。
そんな人々からも色気を感じとる。
そして、やっぱり嬉しくなる。
*アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Modigliani, 1884年7月12日 - 1920年1月24日)20世紀初頭に活動した画家・彫刻家。
イタリア出身だが、渡仏し、おもにパリで制作活動を行った。
貧困と持病の肺結核に苦しみ、大量の飲酒、薬物依存などの不摂生の末、36歳で没した。彼の二人目の子を妊娠していた妻のジャンヌもアメデオの死の2日後、後を追って自殺。
by kero-kerocco
| 2007-07-07 14:49
| 本、音楽、アート